内容説明
盛大な悪戯。爆笑の渦。迫りくる老いと死を見据えながら、作家は懸命に笑い、懸命に生きた―。遠藤周作の愛弟子が描く偉大なる作家の素顔!
目次
第1章 夕映え作戦
第2章 鬼編集長とダメな部下たち
第3章 ナックルボール、夏の軽井沢
第4章 タマネギという名の神
第5章 男と女
第6章 母との契約
第7章 そして懸命に笑った
著者等紹介
加藤宗哉[カトウムネヤ]
1945年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。学生時代、遠藤周作編集の「三田文学」を手伝う。同誌に載った作品が「新潮」に転載され、作家活動に入る。以後、小説を「文藝」「季刊創造」「三田文学」等に発表。1997年から2012年まで「三田文學」編集長および慶應義塾大学文学部講座「文章と表現」を担当。14年から21年まで日本大学芸術学部文芸学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みんな本や雑誌が大好き!?
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加藤さんは、慶應大学経済学部在学中に遠藤周作さんが一年間編集長となった前後の「三田文学」に関与というかバイト的な仕事をしていた縁で、以後遠藤周作とは生涯の師弟関係を結ぶことになったのです。恩師の計らいで「三田文学」に小説を掲載すれば経済学部の卒論になるとのことでしたが、あいにく掲載されることはなし。なんとか医学書の出版社に採用されてサラリーマンになるものの、遠藤さんからイスラエル取材の同行者に呼ばれて一カ月「休職(一時退職?)」したりしているうちに、会社を辞めて「三田文学」専従の編集者となり、そのあと…。2025/01/28