内容説明
習近平の戦略の裏には「父のトラウマ」が!香港問題、デジタル通貨などによる米中覇権の行方を中国問題分析の第一人者が気鋭の実業家とともに斬る!その狭間で日本は―?デジタル人民元はドル覇権を覆すか?!
目次
第1章 香港問題、習近平の「父のトラウマ」と米中相克
第2章 ポストコロナを巡る米中覇権構造
第3章 米中経済戦争の本質―ドル支配の行方
第4章 習近平が睨む「ブロックチェーンとグレーターベイエリア」
第5章 新型コロナウイルスは世界をどう変えるのか
第6章 米中デジタル覇権の「5つのシナリオ」
第7章 デジタル通貨時代の「日本再興戦略」
第8章 中国側の見解に対する考察と日本への警鐘
著者等紹介
遠藤誉[エンドウホマレ]
中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授。理学博士。1941(昭和16)年、中国吉林省長春市生まれ。国共内戦を決した長春食糧封鎖「〓子(チャーズ)」を経験し、1953年に帰国。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任
白井一成[シライカズナリ]
中国問題グローバル研究所理事。実業家・投資家。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。1998年、株式会社シークエッジ代表取締役に就任。2007年から現職。また、社会貢献の一環として、2005年に社会福祉法人善光会を創設。グローバルな投資活動を展開。中国企業への投資経験も豊富(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hatann
8
20年8月に上梓されたが、タイトルからして分かる通り、あれもこれもと盛り込む。各テーマで1冊の本が書ける。①コロナ対応、②米中対立、③デジタル人民元、④香港国家安全法制。米中対立というものの、米国が基軸通貨とシーレーンをがっちり押さえているので、中国は直ぐにヘゲモニーを握れるような状況にはない。デジタル人民元によるリープフロッグを目指さざるをえず、ブロックチェーン技術を粛々と蓄えているとの由。ふむふむ。香港国家安全法制の真の狙いは香港の司法権に関する法の抜け穴を塞ぐことというのはなかなか面白い見方。 2021/08/17
も、な、
1
最新の情勢分析 現中国の戦略の背景。個人の歴史に果たす役割。深センや海南省はシュウ総主席の父の遺産。少数民族への姿勢もかつての父の姿勢から誤解されないため? 胡錦濤政権でのチャイナナインの背景。江沢民の影響。 デジタル一帯一路銀行? 分権的なブロックチェーンと中央集権志向とのジレンマ ドルのくびきから逃れるとしても、その通貨圏で戦略物資の調達が可能かどうかがカギ。2020/09/26
BrandyIron
0
中国問題グローバル研究所というその道のプロ達が主に金融分野での米中関係と今後を語る本。難しいところもあったが中国の内情に深く入り込んでいてとても参考になった2021/10/11