出版社内容情報
令和の世に、奇跡的に遺された鉄道の痕跡、一挙158景!
1993年に写真集『棄景』を発表、瞬く間にベストセラーとなり、日本写真協会新人賞を受賞。世に「廃線」という存在を知らしめた、廃線写真のパイオニアにして唯一無二の存在であり続ける天才写真家・丸田祥三が、平成末期から令和にかけて全国を訪ね、最高の画質で撮り続けた渾身の一冊。
廃線風景は永遠ではない――。本書に展開する、おかしな形で途切れた線路や赤錆びた線路は、あまりに奇妙で摩訶不思議な存在。堂々たるものもあれば、ひっそりと佇むものもある。昨今、鉄道は廃止されるやすぐに痕跡が消されてしまう。また、長らくそこにあった鉄道遺構もいつのまにか潰され、埋もれていってしまう。そんななか、今も奇跡的に残る「平成・令和の棄景」が、158景、収録されています。
52年に渡り、廃線風景を探し続けてきた著者が、鉄路の残照、あるいは、そのわずかな痕跡を美しく撮り下ろし、ブックデザインの第一人者・祖父江慎氏の装幀とアートディレクションにより、最高レベルの美しい印刷で仕上げました。作品点数は一般的な写真集の約3倍という『廃線だけ 平成・令和の棄景』は、電子書籍にする予定はありません。「印刷物」ならではの鑑賞の歓び、そして「本」を所有する楽しみとともに、ぜひ一緒に「廃線だけ」の摩訶不思議な旅をお楽しみください。
内容説明
あまりに奇妙な!鉄道遺跡。廃線、彷徨ってみる?摩訶不思議な鉄道の跡。ある日、フッと消えてしまう158景。廃線の旅、終点は存在しない。
著者等紹介
丸田祥三[マルタショウゾウ]
写真家。1964年東京都新宿区生まれ。父は将棋棋士九段・日本将棋連盟元会長の丸田祐三。幼い頃より写真を撮り続け、1980年代初頭より作品発表を始める。「棄景」「廃景」といった廃墟用語の作者であり、その作品は今日の“廃墟写真”の源流と賞される。東映株式会社テレビ事業部勤務を経て専業の写真家となり、1994年、廃墟写真集『棄景』で、日本写真協会新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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