出版社内容情報
正史・日本書紀には矛盾が散見される。歴史作家が12の古文書に残る記述から日本書紀の嘘を暴き、古代史の真相に迫る!
内容説明
古代史は謎だらけだといわれる。なぜか。その理由はじつははっきりしている。壮大に仕掛けられた古代史の「罠」=『日本書紀』にとらわれているからである。本書ではこの罠を解くカギとして、12の古代文書を用意した。古代史研究の異端児が総力をもって披露する「集大成」としての本書に読者は一読驚嘆することだろう。
目次
第1章 『日本書紀』の裏側に何があったのか
第2章 『古事記』と『先代旧事本紀』が暴く不都合な古代史
第3章 『上宮聖徳法王帝説』と『元興寺伽藍縁起并流記資財帳』が暴く不都合な古代史
第4章 『万葉集』と『懐風藻』が暴く不都合な古代史
第5章 『古語拾遺』と『藤氏家伝』が暴く不都合な古代史
第6章 『竹取物語』と『御伽草子』が暴く不都合な古代史
第7章 『風土記』と『続日本紀』が暴く不都合な古代史
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
歴史作家。1959年千葉県柏市生まれ。独学で古代史を学ぶ。1991年衝撃的なデビュー作『聖徳太子は蘇我入鹿である』を発表以来、意欲的に古代をテーマにした執筆活動を続けている。斬新な切り口で意欲作を多数発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
16
関の語り部 炸裂 古事記・万葉集は呪いの書だった2019/03/16
tsubomi
7
2018.07.17-08.11:古代日本の正史とされる『日本書紀』。これに書いてあることが正しいと考えられてきましたが、幕末の歴史でもわかるとおり、“勝てば官軍”の論理で書かれていないのか?要するに、国の正史というのは勝者の側から見た一方的な価値観の押しつけなのではないか?と問いかけながら同時代もしくは『日本書紀』以後に書かれた様々な書物から“敗者の視点での歴史”と実際に何があったのか?を紐解いていく仕組み。歴史書だけではなく物語なども登場して興味深いです。そして思ったこと。藤原氏、恐るべし。2018/08/11
ごいんきょ
6
蘇我氏の復権だなあ。 藤原はやっぱり悪だ!2018/06/06
tet
0
相変わらず面白く、一気読みした。2020/01/30
inaryoXD11
0
いつもの著者の主張が繰り返された本。これまでのまとめの一部と言ってもいい。 いかに『日本書紀』が藤原不比等の主張が盛り込まれた「嘘」の正史であり、それを多くの人々が命がけで暴こうとしていたかがわかる… という主張。 最後にそうまとめられているが、その直前に、聖徳太子と天武天皇の関係にさらっと触れられている。次はこれを読めということか。2019/12/24
-
- 和書
- アベレージ数学A