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内容説明
周囲とのちがいに感じた疎外感や孤独、いじめや差別。自問自答しながらも前にすすみつづけるリビットのメンバーが語る多様な性。LGBTの子どももありのままで。
目次
本当の自分をわかってほしくて―やっくん
リビット誕生
職場ではカミングアウトしない―隼人
NPO法人リビットへ
受け止めてくれた友だち―スバル
ロールモデルになろうと教師に―なっさん
どうしてみんなとちがうんだろう―しんちゃん
「あたりまえ」は「あたりまえ」じゃない―おっちー
自分の経験を若い世代に伝えたい―ざわちん
自分らしく働くことをあきらめない―潤
リビットがめざすもの
著者等紹介
高橋うらら[タカハシウララ]
東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。児童向けノンフィクションを中心に執筆。作品多数。日本児童文芸家協会理事。大妻女子大学短期大学部国文科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
30
ReBit(リビット)は、学校への出張授業・LGBT成人式・LGBT就職支援を活動の三本柱とするNPO法人。すべての子どもがありのままで大人になれる社会の実現を目指す。周囲との違いに感じた疎外感や孤独、いじめや差別。自問自答しながらも前に進み続けるメンバーの思いは――。袖に「周囲とちがっていてもだいじょうぶ。あなたはぜったい、一人ぼっちじゃない」と。出張授業の話。<自分のちがいを、自分自身が否定しないことが大切。コンプレックスは克服しなくたっていい。自分が満たされていると、他の人にもやさしくなれます>。⇒2022/01/05
なま
14
★4.5 LGBTはだいぶ耳にするようになったが当事者の苦悩は計り知れない物がある。当事者の経験、それを支え応援する人(アライという)の経験を綴った本。rebitはre:bit(少しずつを何度でも)の意。LGBTを広める出張授業、LGBT成人式、LGBT就活など身近なメンバーの困り事から活動を広げる。LGBTは心の性、体の性、好きになる人の性、性別を固定しないXジェンダー等、性はグラデーションにとんでいる。巻末の「ありのままでだいじょうぶ」の集合写真の笑顔が一人一人の違いを認めている事の象徴のよう。2022/09/15
てん子(^_-)
11
LGBT当事者の声が身近に感じられた。それにしてもLGBTにはあまりにもいろんな形があるので、そうそうわかったとは言えない。いろんな人を認めあう社会は理想だが難しくもある、でもReBitの活動が世の中に浸透して人々の意識変革が少しずつでも確実になったら、LGBT以外の社会問題も変わっていくと思う。 若者だけでなく小学生から高齢者まで読んでほしい本。2022/09/03
まこ
1
LGBTで悩む子ども達の為に出張授業などの活動を行っているリビットのメンバーの物語。「みんな違ってみんないい」ひと頃流行りましたが実際には普通(大多数を占めているもの)が王道をいく社会。ようやく小さな一歩が始まったばかりなのかもしれません。多様性を認めあえる温かな国にと願う。2021/07/04
なりぶぅ
1
あとがきにある「社会全体が、人間の多様性を当たり前のものとしてとらえ、おたがい協調していったら、どんなに生きやすい世の中になるでしょうか。」私達が目指す社会はこの一文に尽きると思う。LGBTに限らず全ての人が性別やその他の何にも縛られることなく、一人の人としてありのままの自分を生きられる世界を想像するとワクワクする。そのために私は何が出来るか考え行動していきたい。本書は子ども向けに書かれているが、大人にもぜひ読んでほしい良書です。2021/05/22