目次
第1部 資本の生産過程(貨幣の資本への転化(貨幣の資本への転化)
絶対的剰余価値の生産(労働過程と価値増殖過程;不変資本と可変資本;剰余価値率;労働日;剰余価値の率と総量))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
45
OCR写経読み。898行217000C(自分調)。かつてはそれとなく読んだ第八章労働日が、実はこの文章の白眉ではなかったか。出現間もないRAWな資本主義のあまりの状態、労働日をめぐる工場主、労働者、工場監督官の攻防。モデルを求める頃には掴めなかったけれど、行数で半分を占めるこの章が、実は剰余価値学説を現実世界で証明したのかも。(なんで年端もいかない子どもたちをそんなに働かせてしまうのよ。)/「譲ることのできない人権」のはでな目録に代わって、法律によって制限された労働日というつつましい”大憲章”が登場する。2023/12/10
ゆう。
27
貨幣の資本への転化、絶対的剰余価値の生産。労働日のところは、資本の搾取の仕組みと階級闘争の意義と、工場法などの法律の持つ意味なども考えられた。我が亡き後洪水来れはやっぱり資本の人格なんだなと思った。難しかったけど。2020/03/09
ひかりパパ
15
いよいよ資本論の核心部分だ。難しさは相変わらずだが、読み進めるうちに慣れてきた。マルクスの有名な言葉「『大洪水よ、わが亡きあとに来たれ!』これがすべての資本家国家のスローガンである。」(P 471)社会による資本への規制の必要性、言い換えれば資本による剰余価値追求の熱望を制約できるのは社会的強制力のみである。現代日本の過労死、サービス残業などの事例を見れば明らかだ。この後工場立法の歴史の記述が続く。2020/04/02
はづき
13
資本論のなかで1番おもしろい部分(暫定)が終わってしまった。これから先が不安。2020/01/10
honyomitai46
3
読了。8章労働日までを一つの目標にしながら読み、力尽き、先日周りに鼓舞してもらい、再度8章からを読む決意を固め。いざ読み出すとたしかにおもしろかった!有名な「大洪水を我が亡き後にきたれ!」という資本家の合言葉だけでなく、雷⚡️で表現してたり、資本家をときに吸血鬼と呼び、ときに蛇🐍と表現したり、原文を読むからこその面白みがたくさんあった。やはり労働日から、工場法を勝ち取るも、資本家があの手この手で、吸い尽くす、搾取欲が報告から垣間見えめにたのは印象的だった。2022/09/24