内容説明
武器ビジネスに沸く三菱重工、IHI、三菱電機…アベノミクスが「死の商人」を解き放つ!
目次
1部 戦中を誇る軍需産業(三菱重工「艦艇に特化」進む;武器製造の「誇り」と三菱 ほか)
2部 戦後の軍需産業の起源(米のアジア戦略に追随;米軍特需に拍手喝采 ほか)
3部 商機に沸く軍需産業(戦闘機工場の増強進む;軍需産業は商機に沸く ほか)
4部 溶け込む軍産学(狙われる科学情報;かたよる科学予算 ほか)
5部 岐路に立つ宇宙開発(むしばまれる平和利用;民間人を殺すドローン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
25
軍事依存を深めながら経済成長をはかろうとするアベノミクスの危険な体質を、丁寧な取材に基づき明らかにした本です。日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」の連載がもとになっていますが、一政党機関紙という枠組みを超えて、対米従属下での軍事産業の実態とアベノミクス政策の結びつきを深くついており、日本の大企業軍事産業の「死の商人」の実態がわかりました。安倍政権は米国の強い要請のもとに武器輸出三原則を投げ捨て、大学の学問への補助金にも軍事依存体質を持ち込むなど、軍事に前のめりな姿勢を読み解くことができました。2017/03/14