目次
第1章 ああいいな せいせいするな―誰もが覚えたくなる詩三篇
第2章 苦悩と再生の心象スケッチ―七ツ森、くらかけ山の自然の中で
第3章 わたくしはかっきりみちをまがる―長編詩「小岩井農場」の世界
第4章 小さな生命へ―みんなむかしからのきょうだいなのだから
第5章 早春の賦―春の訪れを告げる美しい三篇の詩
第6章 岩手軽便鉄道をうたう―ユーモア溢れる楽しい詩
第7章 風が吹くと 風が吹くと―賢治と風たち
第8章 ああとし子―悲しみを力に新たな地平へ
第9章 教え子たちへ―これからの本当の勉強はねえ
著者等紹介
三上満[ミカミミツル]
1932年東京生まれ。1955年東京大学教育学部卒業。区立中学校教諭を経て都教組委員長、全教委員長、全労連議長、勤医会東葛看護専門学校校長、子どもの権利・教育・文化全国センター代表委員、全国革新懇代表世話人など歴任。2015年8月21日死去、享年83。2003年『明日への銀河鉄道―わが心の宮沢賢治』(新日本出版社)で第18回岩手日報文学賞・賢治賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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彼岸花
5
難解で敬遠される賢治の詩を中心に、サクッとわかりやすく解説しています。入門編と言ったところでしょうか。最愛の妹トシに捧げる詩も多数掲載されています。どれほどの悲しみだったのか、後の作品にもかなりの影響力でした。余談ですが、ぼうふらの詩もありました。着眼点が違いますよね、ユニークでした。2018/07/23
りっとう ゆき
2
賢治の詩は謎の言葉が多いながらもそれが神秘的でほんとうに美しい、でもなにを言いたいのかわからないことも多くて今までもどかしくもあった。この本は、いくつかの詩の、その心情や情景を分かりやすく解説してくれている。2021/01/16