出版社内容情報
野間児童文芸賞受賞作家、戸森しるこの不思議なイキモノガタリ童話!
このユニークな童話はこんな人におすすめです!
●かっこいい生き方を知りたい!
●モノにも、実は心があると信じている!
●まだまだ知らない世界があると思っている!
●個性的な友だちが欲しい!
少年がまちかどに落ちたねぎを拾おうとすると、
低く落ちついた声のねぎのねぎしくんに出あいます。
「ネギとして食べられたい」というネギの声を少年は聞き届けて・・・
はたして、ネギの運命はいかに!?
潔く、夢見がちなネギの生き方から「幸せのありかた」をじわじわと感じられる
ハートフル・ユーモア童話。
不思議なイキモノガタリシリーズ3作品刊行予定
『ねぎのねぎしくん』
『窓のまどかさん』(仮題・2026年刊行予定)
『棚のタナカちゃん』(仮題・2026年刊行予定)
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
136
ねぎしくんはねぎ。見た目はどこにでもあるねぎ。帰り道の街頭に寄りかかっているねぎ。突然話しだすねぎ。あまり驚かない冷静な少年と青年。今の状況を事細かく説明するねぎ。喜ぶねぎ。面白い絵本。ねぎしくんの5つの話が収録されている。今、冷蔵庫の中にねぎが入っているなら話しかけてみるといい。もし、野菜室に入っているなら気をつけるといい。ねぎが何を求めているかわかるだろう。刈られてもねぎは生えてくる。何があってもたくましく、ねぎ坊主が花咲くまで。ぼくがあの日に声をかけなかったら、この物語は生まれていなかったのだろう。2025/10/22
遠い日
2
シリーズ1。ちょっと風変わりですが、読むうちにナンセンスでどこかシュールなのに、えも言われぬ親近感が湧いてきて「おーい、ねぎしくーん」と呼びかけたくなりました。というのも、わたしはねぎが大好きで冷蔵庫には常備しているくらい。うちに来てよ!おいしく食べてあげるから!とついつい食い意地が先走りました。ねぎしくんとの飄々としたやり取り。ちょっと達観した印象のねぎしくん。思い返せば、わたしだって同じねぎと度々出会ってきたのかもしれないなぁ。そんな不思議なねぎワールドを垣間見させていただきました。2025/11/13




