内容説明
「女に学問はいらない」と言われた時代、強い意思とバイタリティで夢をかなえた女性たちの生涯をたどる連作ノンフィクション。
目次
1 シーボルトのむすめ―楠本いね(おいねのままごと遊び;オランダから来たシーボルト博士 ほか)
2 日本初の公許女医第一号―荻野吟子(吟子の病気;医者になりたい ほか)
3 東京女子医科大学の創立者―吉岡弥生(医は仁術;父・鷲山養斎 ほか)
4 ハンセン病患者によりそって―小川正子(母の電報;光田健輔医師との出会い ほか)
著者等紹介
島田和子[シマダカズコ]
1945年秋田県生まれ。日本児童文学者協会会員
北住ユキ[キタズミユキ]
大阪生まれ。3歳で東京へ。セツ・モード・セミナー、Mイラストレーションズ卒業。装画・挿絵・絵本等を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hushi亜子
36
子供向けの本。4人の女医の生涯。①シーボルトの娘 楠本いね 産科医になって、築地産院ができるきっかけとも言われている ②日本初の公許女医第一号 荻野吟子 婦人科の病気を男性医師に診てもらう抵抗性から自ら女医の道を切り開いた ③東京女子医科大学の創立者 吉岡弥生 女性軽視の中、女性の為の女性だけの医科大学を作った ④ハンセン病患者によりそって 小川正子 らい予防法として患者を永久隔離することに疑問をもちながら、らい患者の為により良い治療をしようとした 全ての女医に言えるのは、強い意志を持っていたと言う事。2019/11/23
月華
3
図書館 図書館で見かけて借りてみました。振り仮名つきの本なので、小学生用だったのかな、と思いました。自分の夢に向かって突き進む強い女性のお話でした。2015/04/07
rie
2
女性が職業人として生きるのが難しく、男尊女卑が当たり前だった時代に、医師となり、先駆けとして活躍した四人の女性の生涯が描かれている。病を治し、人の役に立ちたいという高尚な心がけが、女性だからという理由だけで受けいれてもらえなかったり、野次られたりしていたことがもどかしくて仕方ない。こうした世間の風潮に真っ向から挑みかかった女性たちがいたからこそ、今があるのだということを忘れてはならないと感じた。2015/05/24
ちー
1
お医者さんってすごいですね! 人生が知れました!2023/11/07
ムーミンママ
1
タイトルと装丁に好感を持ちました。医師になりたい姉と妹の会話が間に挟また構成。当時の女性の生きる道が、これほど不平等だったとは。特に結婚や男性によって大きく左右されている時代がほんの目の前のことだったと思うと驚く。2015/05/10