内容説明
過去の伝染病のはずがなぜ?獣医師である元気の父さんのところへ犬の安楽死を求める飼い主が殺到。元気と一哉は問題の解決を目指して「少年NPO WanPeace」を立ち上げる―。人と犬との共存を考える、著者初のフィクション作品。
著者等紹介
今西乃子[イマニシノリコ]
1965年大阪府生まれ。現在千葉県在住。NPO動物愛護社会化推進協会理事。『国境をこえた子どもたち』(あかね書房)で産経児童出版文化賞推薦。『ドッグ・シェルター』(金の星社)で日本児童文学者協会新人賞受賞
東野さとる[ヒガシノサトル]
岡山県生まれ。中国デザイン専門学校卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みーちゃん
64
狂犬病が日本ででたらどうなるのか。 飼い主の軽い気持ちで狂犬病が持ち込まれ、関係の無い人の命を奪ってしまうのは、本当にいけないことだなと思いました。 自分の犬が痛がるのを見たくないなどの理由で狂犬病のワクチンを打たずにいて、自分の犬や、他の動物、人までもがなくなってしまうのであれば、お互いのためにワクチンを打つことはとても大事だなと思いました。 飼い主がワクチンを打たなかったくせに狂犬病が広まってから怖くなって飼い犬を殺処分して欲しいと頼むのは、怖すぎる…(´◦ω◦`)最後まで責任をもって欲しいな2022/02/20
トリニト
3
たまに児童書を借りてみます。これは凄い怖い話だった!もし1人の飼い主が犬のことを思ってのこととはいえ、ルールを破り、やらかして狂犬病を日本に持ち込んでしまったら…?そこから多くの罪もない命が奪われていく恐ろしい事態が、起こってしまうかも…。狂犬病を防ぐのは飼い主が犬を飼う責任を全うし、ワクチンを打てばいいだけのことなのに、今現在ワクチン接種をした飼い犬は4割というのは驚きだ。2016/03/17
すずえり
3
予防注射をしない飼い主が増えている。それがどんなに危険なのかを、フィクションの形で伝えている。 本作は狂犬病が広まってしまう状況を描いているが、同時に動物検疫についても知ることができる。 狂犬病になることをおそれ、安楽死を選択する飼い主。犬に限らない狂犬病。日本では報告がないけど、知っておきたいことだと思う。2013/02/05
tamago
3
もしも日本に狂犬病が入ってきたら…というフィクション。日本での狂犬病予防の現状や動物検疫のことなど、知らないことがたくさんだった。 市町村に届け出ていない犬がいることが信じられない思いで読んだ。 パニックを起こして安楽死を求めるところなど、児童書にも関わらず、泣いてしまった。2013/01/14
しーまま
2
ペットを飼うなら予防注射は絶対しなくちゃ!2012/12/17