内容説明
出版史上初めての全領域にわたるマルクス、エンゲルス書簡選集。編者・不破哲三が収録書簡すべてに解説と注を執筆。上巻では、史的唯物論の最初の説明、アジア社会論、イギリス外交史、『経済学批判』執筆、日本開国、地代論発見、南北戦争、ラサール問題など1846~66年の81書簡を収録。
目次
一二月二八日マルクスからアンネンコフへ―史的唯物論の社会観の最初の公的な説明
六月一九日エンゲルスからヴァイデマイアーへ―エンゲルスが本格的軍事研究を開始する
一二月三日エンゲルスからマルクスへ―フランスのルイ・ボナパルトのクーデターについて
三月五日マルクスからヴァイデマイアーへ―階級闘争論の前史。マルクスの独自の貢献はどこにあったか?
九月二三日エンゲルスからマルクスへ―ブルジョア社会を英語で表現するにはどんな言葉が適切か
六月二日マルクスからエンゲルスへ―オリエント(東方諸国)には土地の私有が存在しない
六月六日エンゲルスからマルクスへ―人工潅漑などの公共事業とオリエントの政治
六月一四日マルクスからエンゲルスへ―アジア社会と村落共同体
一一月二日マルクスからエンゲルスへ―パーマストンの外交路線の本質をつきとめた
七月二七日マルクスからエンゲルスへ―ティエリの階級闘争論を読む〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
53
★★☆☆☆共産主義と村上春樹と日本文化論の資料を僕は集めているので購入。マルクスは全ドイツ労働協会会長ラサールを個人崇拝を高めていると書簡のなかで批判しているが、共産主義こそ中央集権的な独裁体制になりやすくソ連や北朝鮮では個人崇拝が強まった。ソ連の個人崇拝の典型例がマルクスレーニン主義あるいはスターリン個人崇拝であり、北朝鮮は金日成の神格化である。実は共産主義国家など存在しないというかした事はない。共産主義は国家とは相容れないものであるからだ。実際、存在したのは社会主義国家までである。2016/09/15
二人娘の父
0
ようやく読了!2015/08/05
Takamitsu Tsubo
0
いきなり読む古典では無いですが、そのうち読んでみて下さい。 僕の中では、 ジッキンゲン論争→ラサールの決闘死→ビスマルクとの密約を知った後の流れが秀逸。 2015/08/01
yo yoshimata
0
面白かったです。引き込まれるように読みました。マルクスやエンゲルスの息吹が伝わってきます。南北戦争の行く末、ラサールへの態度、経済学研究の到達など、不破さんの解説に助けられて読み進めることで、マルクスらの深化の一歩一歩をともに歩めるような気になります。2012/05/12
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