内容説明
中国建築が日本へもたらしたものとは―。中国建築史の泰斗が読み解く、日中建築の実相。中世における最重要の建築様式のひとつと目される「大仏様」の内実、中国建築史学の動向、飲食や狩猟にかかわる生活技術史。斯界を代表する著者による、中国文化全体を視程に収めた研究の真価が本書によって初めて明らかとなる。
目次
第1部 中国建築と日本(大陸系建築様式の出現;塔のかたち―中国と日本;再考弥生建築―唐古遺跡絵画土器をめぐって ほか)
第2部 中国建築史学の誕生と展開(関野貞の中国建築史学;村田治郎の中国建築史学;劉敦〓と近代中国建築学;ニーダム博士の中国建築史学;アンドリュー・ボイドの『中国の建築と都市』;中国建築の年代学的通史を如何に叙述するか)
第3部 中国生活技術史ノート(古代中国画像の割烹と飲食;飲食について―『遵生八牋』にみえる食品;古代中国の狩猟―捕獲動物の種類と狩猟方法の類型;古代中国の水利―大河を治めた英雄たち;黄泉の暮らしと住まい―明器陶屋の世界)
著者等紹介
田中淡[タナカタン]
1946年7月23日神奈川県生まれ。2012年11月18日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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