目次
まえがき―『資本論』形成史を探究して
経済学変革の画期をなした諸発見
1 経済学上の発見を報告する―マルクスからエンゲルスへの手紙(一般的利潤率と絶対地代の発見(一八六二年)
「発生論的方法」の確立
マルクス独自の「経済表」への到達(一八六三年)―新分野・再生産論に道を開く)
2 恐慌論の探究と展開―運動論の発見を軸に(初期段階(一八五七~六四年)の考察を追う
恐慌の運動論―一八六五年の発見とその意義
『資本論』第三部後半での運動論研究(一八六五年)―第四篇の構想を大きく変更する)
3 「独自の資本主義的生産様式」―この規定の誕生と発展を追跡する(「独自の資本主義的生産様式」という規定の誕生―「機械」論続稿;『資本論』の『六三~六五年草稿』と新規定)
4 『資本論』第一部完成稿の研究(『資本論』第一部―完成稿でなにが変わったのか;第一部完成稿の第二部、第三部構想への影響)
いわゆる「プラン問題」とマルクスの経済学説の発展
著者等紹介
不破哲三[フワテツゾウ]
1930年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yo yoshimata
1
資本論形成にいたるマルクスの探求過程を研究した一冊。資本論の値打ちの大きさを改めて浮き彫りにしています。マルクスが資本論完成に集中した時期が、革命の課題でも全力でたたかいながらであったことへの不破さんの注目は、社会変革に努力したいと思う者にとって、とっても刺激に満ちています。2012/01/22
kadoyan
0
不破氏の草稿なども含めた緻密な探求のなかで、マルクスがどのように資本論にこめられた内容に到達していくのか、その過程の全体像と中心点がわかるもの。難しい部分もある。これそのものを何回か読みなおして理解することも大事。2012/10/19
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