内容説明
山宣ひとり孤塁を守る。だが私は淋しくない。背後には大衆が支持しているから。生誕120年・没後80年治安維持法に命をかけて闘った鮮烈な人生。
著者等紹介
西口克己[ニシグチカツミ]
1913~1986年。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブラックジャケット
9
山本宣治は日本初の普通選挙で当選した労農党の代議士。議員の中で唯一治安維持法改悪案に反対した。東京の定宿で右翼のテロに遭い刺殺された。1929年3月の事。山本薩夫監督の映画「武器なき斗い」を観て、ユニークな人生を歩んだ山宣に興味を持った。保守的な京都の地で若きクリスチャンとして育ち、カナダへ雄飛。様々な職業を通じ、生物学専攻の学生となった。帰国して京大・同志社で教鞭を執る。そして貧しい人々に避妊方法を指導する。労働者・農民の運動に身を投じ、普選へ。波瀾万丈の山宣。代々木の看板にされるだけでは惜しい。 2023/11/13
kadoyan
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学者として、真理に忠実な生き方をすすめようとすれば、たたかうことも必然だったという生き方。感動!2011/06/02