内容説明
入院患者に無断でプルトニウムを注射する、養護学校の子供たちに放射能入りのオートミールを与える、囚人の睾丸に放射線を浴びせるなど、原爆開発のための恐るべき人体実験の数々。アメリカ政府が30年間も、極秘に続けてきた非人道的な実験内容を検証。核兵器廃絶を強く訴える。
目次
序論 なぜ今この書を著すのか
第1話 病院患者へのプルトニウム注射
第2話 精神障害児へのラジオアイソトープの投与
第3話 囚人を使った睾丸放射線照射
第4話 兵士による核戦争被害の実験
第5話 ウラン抗夫の被曝体験調査
第6話 マーシャル人の被曝体験調査・実験
第7話 その他の2つの実験
まとめ アメリカの人体実験をどう見るか
解説 人体実験をもたらした核軍拡競争と核兵器廃絶の展望
著者等紹介
河井智康[カワイトモヤス]
1936年生まれ。東京都出身。農学博士。日本科学者会議平和問題研究委員会委員長。原水爆禁止世界大会運営委員会代表。永年農林水産省の水産研究所で研究した海洋サイエンティスト。21世紀の水産を考える会代表理事
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