内容説明
「ニュー」とよばれた猫は道ゆく人々にかわいがられ、オフィス街の人気者に。ニューを通して地域に人の輪ができた。新聞にもとりあげられ話題になった“人間にあたたかい気持ちをくれる不思議な力”をもつ猫の物語。小学校高学年向。
著者等紹介
菊池俊[キクチタカシ]
1947年東京都八丈島生まれ。「トビウオは木にとまったか」(アリス館)で日本児童文学者協会新人賞受賞
奈知未佐子[ナチミサコ]
東京生まれ。漫画家。「越後谷小判」(小学館)で日本漫画家協会賞優秀賞受賞
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感想・レビュー
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ぶんこ
40
野良猫だったニューですが、茅場町のオフィス街の小さなビルの出窓に居場所を得て、ご近所さんに愛されていました。我が家のご近所でもあって、ネコママさんに頭が上がりません。区役所の出張所で時々保護猫の譲渡会があります。こういったネコママさんとお仲間たちが頑張っていらっしゃるのでしょう。我が家には16歳の臆病なメス猫がいるので、譲渡会に行けないのが申し訳ないです。ネコママさんにはなれないけれど、ニューちゃんを見守った人々のように、少しでもネコママや猫ちゃんの力になりたいと思いました。2019/03/10
hautan
2
図書館本。フィクションを含めた、本当にあった猫のお話し。猫の死因の殆どが腎不全なのですね。知り合いの子も全部そうでした。★32016/12/28
みけのすずね
0
ビルの出窓で地域猫として愛されたニューと友人たちとの物語。「猫の友人多数。人間の友人さらに多数。」ニューが可愛がられて幸せそうだったり、人間もニューのおかげで癒やされたり縁ができたりしてほっこり。うちにも腎不全の猫がいるので、苦しいのに幸せだと思ってくれているのかと、最後の闘病は涙、涙でした。20年以上前の当時は、保護猫活動は今ほど知られていないだろうから、ネコママの悲しみや奮闘ぶりにもぐっときました。2022/03/20