内容説明
学んでしっかりつかむ生きがいと未来への展望!人生の入り口でとまどい、悩む若い人たちに、時代に向きあい、社会の進歩・発展を見きわめるモノの見方・考え方を語ります。
目次
序章 哲学のすすめ―いまを生きるみなさんへ(人生の意味を考える;“個性”が輝くのは ほか)
1章 哲学とはなにか(なぜ哲学を学ぶのか?;哲学と宗教はどう違うか?―なぜオカルトや占いがはやるのか? ほか)
2章 エンゲルス『フォイエルバッハ論』を学ぶ(ヘーゲルからフォイエルバッハまで;唯物論と観念論 ほか)
3章 科学的社会主義の世界観、歴史観(科学的社会主義の世界観とは;科学的社会主義の歴史観とは ほか)
4章 歴史観の前進と現代の歴史意識(マルクス、エンゲルス以前の歴史観;歴史を動かすものはだれか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きぬりん
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著者は大阪府知事選への立候補経験もある哲学研究者。民青・共産党機関紙への一般向け寄稿を編纂した本。1章では哲学入門の形で、社会発展の法則性に対する理解の重要性を説く。2章は『フォイエルバッハ論』の内容紹介の形で、観念論と唯物論の対立、弁証法、唯物史観を解説。3章は唯物論や弁証法の発展史や唯物史観に焦点を合わせて、科学的社会主義の世界観・歴史観を解説。4章は唯物史観を英雄史観・皇国史観と比較対照。党派性がときどき顔を覗かせるものの説明はかなり平明で、科学的社会主義の基本概念の初心者向け解説としては有益か。2024/01/15