感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくべえ
21
★★★☆☆ 小高〜 絵本版は大判サイズで絵のインパクトが低学年には強すぎると感じたので、こちらの物語版をチェック。悲惨な場面を強調し過ぎることなく、より事実に即した物語として、お地蔵さんのその後のエピソードも書かれているこちらの方を子どもには勧めたいと思った。字の大きさからすると低学年からでも読めるが、内容的にはやはり高学年以上。画家は絵本版と同じ。個人的にはお地蔵さんの怒った形相よりも、女の子のワンピースが心に刺さった。2017/04/16
ヒラP@ehon.gohon
18
8月6日に向けて読みたい本です。2023/07/17
ヒラP@ehon.gohon
14
絵本の「おこりじぞう」で感じた悲しみを周辺を埋めて、作者の想いがよりくっきりと理解できる本でした。 その後おこりじぞうがどうなったのか、作品の後の長めの解説に詳しく書かれており、多くの人の想いがこもった本になっています。2018/07/26
アキ
13
先に読んだ絵本の原作本。原作者が「広島のある横丁に並んで座る石地蔵」と「広島赤十字病院裏門に立つ石地蔵」を「おこりじぞう」のモチーフとするまでの顛末や物語となった後でわかった石地蔵の行方、原作者自身の被爆体験までを収めた『みつかった おこりじぞう』を併録。2017/06/20
ひらけん
13
子供の頃は「ひろしまのピカ」と同じくらい本棚にあるだけで寒気がした。しかし、大人になって読み返してみると胸が詰まるよ。原爆で焼かれ、裸同然の少女がお地蔵さんに「かあちゃん。みず、みずをください」と言って亡くなる場面は涙が溢れてまう。あんなに優しいお地蔵さんの顔が仁王像の顔にもなるで。何の罪もない子供たちが戦争の犠牲になる。この事実を伝える意味でこの本はこれからの未来ある子供たちに読み聞かせていく事こそ、今の大人の使命やと思うな。弟の子供が大きくなれば読ませるやろうし、俺にも子供が出来たら必ず読ませます。2017/02/04