感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうゆうpanda
27
広島の原爆孤児の物語。親を失った子はほんの少しの温もりでもそれを糧に生きぬく。創作と書いてあるが誰かの体験が元になっているのではないだろうか。誰かの、そしてかなり多くの孤児達の生き様。2017/07/25
ヒラP@ehon.gohon
14
あの「おこりじぞう」を書いた山口勇子さんの作品集ということで手に取りました。 原水爆禁止日本協議会代表理事も務めた山口さんの目は、原子力爆弾投下という地獄に対する怒りと悲しみに満ちあふれています。 直接核廃絶を主張するのではなく、原爆がもたらした悲しみを繊細に丁寧に描くことで、現実を見つめ直そうとしています。 この本のタイトルともなった「かあさんの野菊」は、あの広島原爆で孤児となった光男の、つらい戦後を執拗に追いかけます。 当たり前の生活を壊した、戦争に対する恨めしさを語り続けます。 2025/10/13
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