出版社内容情報
●内容
これからの地球はどうなっていくのか,生き物たちの生命はどうなっていくのか。 「森林破壊は」,「クローン人間は」,「遺伝子組み替え作物は」,「ゴミ問題は」,「ダイオキシンは」,「医療は」,「水や食糧は」,「原発(エネルギー)問題は」 今,私たちの乗っている『21世紀の宇宙船 地球号』は様々な問題をかかえている。これらの問題を生物学的に捉え,基礎的知識を学び,現状を知り,問題の解決策を生活の中でどう考えていくべきかを,これから大学や専門学校などで『生物学』を学ぼうとする学生はもとより,一般社会人にも,"これだけは知ってほしい"という願いを込めて著したユニークな『生活の科学』とでも言うべき,生物学の啓蒙の書。
●目次
1章 個体群生態学
1.1 個体群の生態学
1.2 多様な生物の相互関係-その1
2章 生物圏と生態系
2.1 生物圏とは
2.2 生態系における物質とエネルギーの循環
2.3 多様な生物の相互作用-その2
3章 生物多様性
3.1 多様性とは
4章 森林と生態系
4.1 森林の多様性
5章 動物の行動
5.1 行動と生物時計
5.2 行動と遺伝的要因の関係
6章 遺伝と遺伝子
6.1 遺伝とは
6.2 遺伝情報は染色体の中のDNAが担っている
6.3 クローン技術の応用による臓器移植
6.4 遺伝子組み替え作物
7章 地球環境問題
7.1 環境と農業
7.2 食糧と人口問題
7.3 環境破壊と砂漠化
7.4 地球温暖化と生物
7.5 環境問題と水
8章 地球環境と汚染物質
8.1 環境汚染と生物
8.2 人体と有害物質
8.3 農薬と残留
8.4 廃棄物と環境汚染
8.5 環境ホルモン
8.6 化学合成物質の被害
8.7 放射性物質による環境汚染
9章 暮らしと環境
9.1 あなたもできる環境にやさしい生活
9.2 エネルギー政策を考える
9.3 福祉のまちエコシティ
内容説明
本書では、通常の「生物学・生態学・環境学」の範囲を超えて広く・浅く扱っており、理系・文系を問わず入門的知識をまず学んでライフスタイルを見直すきっかけにして欲しいという観点からまとめた。また現在、高校では、理系では生物学をほとんど学ばず、文系では物理・化学の基礎を学んでいない人が多くなっている。そこで本書では数式や化学構造式での表現は最小限にして、専門を問わず一般の方々でも抵抗なく理解できるように心掛けた。「環境問題がこのような危険な問題を起こしている」と提起するだけでなく、解決策の糸口もできる限り模索して述べた。
目次
第1章 個体群生態学
第2章 生物圏と生態系
第3章 生物多様性
第4章 森林と生態系
第5章 動物の行動
第6章 遺伝と遺伝子
第7章 地球環境問題
第8章 地球環境と汚染物質
第9章 暮らしと環境