内容説明
昭和7年(1932)3月、ナポリから世界周遊に旅立ったチャップリンの初来日を狙って、暗殺計画が持ち上がる。国家革新をめざす陸海軍青年将校らによるクーデター構想―そこにチャップリン謀殺も組み込まれていた。鎮海要港部司令官米内光政の密命をうけた海軍諜報員天地和馬は、チャップリンと接触し身辺警護をするうちに、背後でさまざまな謀略と野望がうごめいていることを知る…。“ブラック・ドラゴン”の警告、鉤十字の罠、喜劇王に襲いかかる「真なる敵」の正体、そしてチャップリン自身の奥深い謎。美しいラストが感動を呼ぶ極上の歴史ミステリー巨篇。
著者等紹介
松田十刻[マツダジュッコク]
1955年、岩手県生まれ。立教大学文学部卒業。新聞記者などを経て執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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