新人物文庫<br> 龍馬暗殺 最後の謎

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新人物文庫
龍馬暗殺 最後の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784404037695
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0121

内容説明

多くの書籍や雑誌で解明が試みられてきた幕末における最大の謎・坂本龍馬の暗殺。しかしその大半は、一般論として参考にすべき「通説」を、再検討を経ないままに“事実”であると前提にして論じている。これまでの龍馬暗殺に関する情報を白紙に戻し、事件の経過を見直して夾雑物を取り除き、新たに判明した事実や記録を加味して全体像を再構築したとき、暗殺事件の実相はどのように変わるのだろうか―。すべての通説を疑い、“事実”とされていた事項を再検証することで、明らかとなる龍馬暗殺究明の「完結篇」。

目次

第1部 龍馬暗殺事件の伝説(暗殺事件の表層構造;黒幕存在説の可能性)
第2部 龍馬暗殺事件の真実(徹底検証暗殺現場;暗殺事件の全真相)

著者等紹介

菊地明[キクチアキラ]
幕末史研究家。1951年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BIN

5
龍馬暗殺の下手人として鞘とかの物証から新撰組説があったが、今井信郎の証言やらその証言に現場にいないと知らないことがあったこと等から京都見廻組説で結論づけている。当日の天候やなぜ下駄を置いていったのか、現場検証、その他証人の証言(偽証の疑いなど)などを綿密に検証しており、いちいち納得させられました。2016/07/25

3
坂本龍馬暗殺の検証本であります。近江屋事件にまつわるさまざまの証言を、情報入手の経緯から公表時期にいたるまで、細緻に検証。「瓢亭の下駄」も「コナクソ」も「裏の土蔵」も「軍鶏鍋」も後年の作り話でした! 陰謀論については中盤までたっぷり匂わせておきながら、そのオチは「動機がいくらあっても、京都見廻組の犯行だということは疑いの余地がないんだから、関与したことにはならない」と何とも拍子抜けなもの。ま、それはそーだ。京都見廻組のメンバーについても詳しく言及されており、このテーマの基本文献としては必読の一冊。星5つ。2017/05/24

えぬ氏もわるよのぉ

2
坂本龍馬暗殺時の状況については証言によって食い違う部分が少なくないが、それらを検証した本。黒鉄ヒロシの『龍馬を斬る』というマンガは、この本の見解を引用した部分が多々あることに気が付いた。2019/01/30

Berlin1888

1
京都見廻組説です。薩摩黒幕説でもフリーメーソン黒幕説でもありません。まさに史実通りの全容と真実。センセーショナルな真相をお求めの方にはまったくおすすめできません(笑)。特筆すべきは事件を謎解きごっこにしてしまった関係者(土佐藩、近江屋)たちの偽証にメスを入れている点でしょうか。いつの時代も自分たちにとって都合のいい「真相」をでっち上げようとする人たちがいるんですね。2013/04/06

maito/まいと

1
単行本の文庫化、にもかかわらず実証性と説得力に対し、古さを感じさせない1冊。龍馬周辺の証言はもちろん、暗殺当日前後の天候にまで視点を置くその周到さには、ただの読み物以上の見習うべきものを感じる。個人的にはこの1冊で大筋のなぞは解けたのでは?と思うのだがいかがだろうか・・・2010/06/15

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