内容説明
武器をもって決起した秩父困民軍は闘いつづける。数千人に達した人民は、政府軍相手に銃撃戦に挑む。西秩父山地から荒川上流地帯、そして大宮郷、横瀬、芦ケ久保、影森村までの戦闘を描く。
目次
その1 西秩父(にしやつ)山間全域を駆り出す(藤倉川に沿って(日尾村・藤倉村)
河原沢川に沿って(飯田村・三山村・河原沢村) ほか)
その2 荒川上流地帯を駆り出す(贄川村;白久村・大滝村(三峰・中津川))
その3 全軍大宮郷へ進撃す(下小鹿野村;般若村・長留村 ほか)
その4 大宮郷を制圧す(官衛のやられ具合;本営を郡役所に移す ほか)
その5 大宮郷周辺各地へゲリラ隊(横瀬村;芦ケ久保村・名栗村・坂石村 ほか)
著者等紹介
戸井昌造[トイショウゾウ]
1923年、兵庫県生まれ。画家。43年12月、学徒兵として入営。45年3月、中国に赴任。敗戦後、10カ月の捕虜生活を経て復員。早稲田大学政経学部に復学したが中退。劇団プークなどで民主主義的芸術・文化活動に従事したのち、いくつかの職業を経て、画業に専心する。その一方、各地の民俗行事の調査活動とともに、秩父事件などの民衆運動を探究し、さまざまな反戦平和運動の支持活動を行う。2000年4月、病没
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