内容説明
近代数学の巨人・関孝和。キリシタンの子に生まれ、宣教師キアラに師事。数学と天文暦学に賭けた男の軌跡!『円周率を計算した男』につづき俊英が放つ和算小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寝猫
11
関孝和についてはあまり記録がないようなので色々想像が膨らむ。 数学の天才で数を解くことのみ興味を持っていた人と私の中ではあったのだけれど、この本の中ではキリシタンを下地にもっとバランスがとれた人物になっていた。 天地明察の安井算哲がちょっと嫌味なライバルというのも面白かった。 作者の鳴海風さんの書いた関孝和の弟子の建部賢弘の話も読んでみたいです。 キアラという人については全く知らなかった。他にどんな言い伝えがあるのだろう。2021/02/22
高橋 (犬塚)裕道
11
星4。「天地明察」の主人公・安井算哲が少々悪役気味に書かれている、それは兎も角として関孝和の業績については兎に角偉大で「算聖」と呼ぶにふさわしい人物であろう。この様な著書を通じて「関孝和」のなが広く万人に膾炙する事を願う。2020/01/17
くーぱー
2
「天地明察」を読んで関孝和に興味を持ったので、この本を手に取ってみた。安井算哲がはこっちでは、嫌味なライバルとして描かれてちょっと興味深かった。ただ江戸時代の我が国の数学のレベルがいかにたかかったのかが、どちらの作品からもよく伝わってくる。2012/10/11
Tatsuya
1
「天地明察」からの流れで読んでみた。いかに関孝和がすごい仕事をしたのか、なんて小説にはなりにくいんだろうな。2013/04/09