内容説明
誤伝と誇張に歪められた元禄赤穂事件の真実を大石神社宮司が解明する。
目次
1 落花の章(浅野家の赤穂国替えは左遷だったか;吉良上野介の上杉綱勝毒殺説;赤穂城の築城は山鹿流兵法によったか ほか)
2 短夜の章(長矩の一ノ太刀は眉間か背中か;恐怖と空腹で失神した上野介;乱心でないから公費治療は打ち切り ほか)
3 野分の章(大石の遊興は祇園の一力か伏見の笹屋か;「カンザケヨカロウ」の詫証文;安兵衛高田馬場十八人斬りの真相 ほか)
4 風花の章(天野屋利兵衛は無関係でござる;討ち入り姿は火消方役人と可申;寅の一天、山鹿流の陣太鼓は鳴らず ほか)
感想・レビュー
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紫暗
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巷にあふれている忠臣蔵に関わる常識や噂は真実なのか?を検証していくという内容です。忠臣蔵は事件が発生してすぐから舞台、映画などで表現され続けてきたこともあり、物語として作られた部分がどれほど真実であるかのように認識されているかということがよくわかりました。とはいえ、赤穂浪士が主君の仇を討ったという事実は動きません。討ち入り時の浪士達の衣服や切腹後はどうなったのかまで資料を元に詳らかにされていますので、些末なところまで本当はどうだったのかが知りたい!という方にはおすすめです。2015/12/17
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