内容説明
三国時代から晋へ激動の中国史を戦乱をとおして描く書き下ろしの労作。
目次
1 三国時代(官渡の戦;赤壁の戦;麦城の戦―関羽の死;夷陵の戦;五丈原の戦)
2 晋、南北朝時代(八王の乱;永嘉の乱;〓水の戦;孫恩・盧循の乱;侯景の乱)
付録 関係年譜
感想・レビュー
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韓信
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先日の著者の訃報に接して繙いた、はじめての狩野本。官渡の戦いから侯景の乱まで、魏晋南北朝時代の著名な戦乱を通して歴史の流れを描く中国史叢書「戦乱」シリーズの第3巻(のはず)。基本的に各戦乱の経過説明だけで、なぜその戦乱が起き、そのような展開・結末になったのか、その後の社会にどう影響したか等の社会構造・権力構造からの分析がないため、叙述が平板すぎて退屈(しかも誤字多し)。良くいえば学説が変わっても読むに堪える本ではあるし、一般書でこれほど孫恩・盧循の乱の経過説明が詳しい本は稀有なので、それなりに価値はある。2017/02/26