内容説明
最新の考古学の成果を採り入れながら、城郭研究を軸に中世史解明への視座をひらく初の本格的城郭論集。
目次
序 城郭概念再構成の試み―チャシ・グスクを素材にして
1 中世城郭の発展(近畿地方における南北朝期の山城;戦国時代の山城―西日本を中心とする15世紀後半~16世紀前半の山城について)
2 織豊期の城郭(織豊系城郭の画期―礎石建物・瓦・石垣の出現;織豊系城郭の地域的展開―明智光秀の丹波支配と城郭)
3 織豊期の城下町(織豊系城郭の地域的展開と瀬戸・美濃窯大窯生産技術の地方伝播;尾張国における織豊期城下町網の構造―織田信雄期の支城を中心にして)
4 地域の中の城郭(城郭分布と在地構造―戦国期大和国東山内の動向;中世城館と惣国一揆;高野山領における織豊期の城郭;平地城館趾と寺院・村落―近江の事例から)