内容説明
武田信玄の「幻の軍師」山本勘介は、市川文書によってその実在を証明されたが、その経歴は依然謎に包まれている。勘介後裔の家伝をもつ著者は多年追求の結果、生地は讃岐、前身は山口・大内氏の家臣だったという事実を突きとめる。
目次
1章 猪伝説の里(山本勘介の幻影;甲州流兵法の祖)
2章 生誕地諸説(甲斐国志の疑問;三河賀茂説と猪;生誕地は讃岐国)
3章 勘介の軌跡(讃岐武士と大内;甲斐武田への道;武田と大内毛利)
4章 勘介探訪記(矢原山本の追憶;末裔が毛利仕官)
5章 東西合戦考(勘介と入道道鬼;鉄砲と銀山金山)
6章 武田裏面史(勝頼出生の秘話;晴信晴幸と信玄;武田と上杉の馬;川中島の夜明け)