内容説明
「九州王朝」は「古代妄想」が生んだ蜃気楼!!「邪馬壱国」説は、古刊本の表記を原文と混同した説であって、「邪馬臺(台)国」こそ原文表記である。多くの決定的な証拠がある。また、九州王朝が7世紀まで続いたとする古田説の虚構を、推理統計的に論破する。
目次
1 国名論争
2 古田説の心理学的検討
3 邪馬台国探求の方法
4 九州王朝説への反証
5 九州王朝は蜃気楼にすぎない
感想・レビュー
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hyena_no_papa
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安本美典氏による古田説批判の『「邪馬壹国」はなかった』の続編ともいうべき書。「国名論争」から入っている点は、前書の続きとして理解しやすい。続く「古田説の心理学的検討」は興味深いが、やや引いてしまう人もいるかも知れない。「邪馬台国探求の方法」も安本氏の心情が正直に吐露されている点は個人的には是だが。タイトルにある「古代九州王朝」について直接言及しているのは後半。古田氏の「九州王朝説」への批判としては分量的に少ない。しかし、要点は押さえてある。『隋書』についての部分はまさに古田氏の詭弁を指摘しているが。1986/06/28