内容説明
審犯者として多忙な生活を送るスティーヴンに対し、恋人クレーンの不満はますます募る。共に過ごしたある晩、クレーンの部屋に何者かが侵入し、カササギ王の指輪が奪われる。クレーンは犯人の姿に目覚えがあった。そんな中、姿の見えない犯人による警官を狙った連続殺人事件が発生していた。事件解決に乗り出したスティーヴンだったが、その危険はクレーンにも迫る―。短篇「スティーヴンの祝祭」「五つは天国のため」も収録した、人気シリーズ最終巻!!
著者等紹介
チャールズ,KJ.[チャールズ,KJ.] [Charles,KJ]
著書は主に英国が舞台の歴史ロマンス小説で、大部分がクィアジャンル、そこに時折ホラーやファンタジーがまぶされている
鴬谷祐実[オウタニユミ]
物語なら何でも読む雑誌者兼翻訳者。本をたくさん持って旅に出る。移動の途中やテントの寝袋の中、初めての町でお茶を飲みながらの読書が何より好き。まだ和訳されていない海外の作者や作品を日本の読者に紹介することができれば、幸甚の至り(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
43
ベッドの上でのS風味と日頃の献身のギャップがひどいとはいえ(笑)、クレーンの揺るぎない大きな愛に癒される3冊目。仕事に忙殺されるスティーヴンに替えのきかない仕事はないと力説するクレーンのセリフが耳に痛いです。スティーヴンの超過労働の原因は審犯機構を潰そうという協議会の悪意で、その裏にはクレーンの力を付け狙う魔導士が。カササギ王の指輪が盗まれ、濡れ衣が着せられ、警察官が殺されてスティーヴンは対応に忙殺され、二人の関係までささくれるが、事態を収拾するのは実際的なクレーンの決断力と判断力。2023/06/28
おもち
6
3巻完結。めっちゃ面白かった。1巻ごとに大きな事件が起きては収まるのでキリがよい。でも3巻繋がっているので通しで読むのをおすすめします。翻訳されているのでちょっと表現が海外風でたまに難しさはあるものの、慣れたら全然大丈夫。異能を持った人らのバトルが結構ハードでグロいけど、ストーリーが面白くて世界観に没頭しました。登場人物がみな魅力的◎2023/05/26
まぁ
5
このシリーズ通してだけどけっこうお仕事BLというか、スティーヴンの仕事への取り組み方とか姿勢が好きなんですよね。給料も多くないし人が減っても増やしてくれない、でも自分にはこの仕事しかないしプライドもある、っていう。 スティーヴンは恋をわりと冷静に見ていて、仕事への熱意と義務感も恋と同じくらい大事なものなんだよね。それを邪魔したくないけどもっと一緒にいたくてやきもきするルシアン(こっちは舞い上がっているのがまたかわいくて)もほほえましいし、もうずっといちゃいちゃしててください2023/03/31
きなこチロル
5
【カササギの魔法リーズ3】最終巻。審犯機構の人手が足りなくて自己犠牲精神の塊のスティーヴンは忙しい毎日に追われ、英国から飛び出したいルシアンとすれ違いが起きる。そんな中、カササギ生の指輪盗難件、チームメイトの変化、警察官の不可解な連続死、審犯機構と対立、ブルートン夫人と対決と目まぐるしく展開される。それでも、ルシアンはいつだってスティーヴンに寄り添っている。すべてが解決して、2羽のカササギと共に新しい世界へ飛び立った。嬉しい演出があり、最後まで楽しませてくれた。外伝もあるようで、読みたい。2023/02/12
まきまい
2
どうしても発売日に読みたくて通販は諦めて入荷しそうな駅前の大型書店とアニメイトに行き、本屋で一冊しか入荷しなかった本書を無事ゲットしてフィギュアスケートの四大陸選手権の合間に読み切りました。(笑)#丸善ジュンク堂に住んでみる2023冬エア開催で読んだ本シリーズの最終巻です。まず、①②と読んで③発売日待ちだった間は、同作品の世界線の別キャラクター別場所でBLでもBLじゃなくても良いから別の話も読みたいでした。イメージとしては、漫画の魔法使いの嫁のスピンオフシリーズと魔女の漫画です。 続きはあとで 2023/02/12
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