内容説明
大学入学でジョージアにやってきたマットは、友人の兄であるオーブリーの家に同居することになった。出会う前からセクシャルな濃密な匂いが立ちこめる。二人はメイトだった。だがオーブリーはホテルチェーン、レイノルズグループの社長で、今後群れの統率者としての責任を負う立場。自分がゲイであることを公にして会社に不利益をもたらすことはできない。マットは静かに状況を受け入れるが、先の見えない関係に次第に持ち前の明るさを失ってゆく。そんなある日、オーブリーのもとに荷物が届いた。中にはマットの写真、オーブリーに対する脅迫だった―。美しき人狼たちのロマンス、好評シリーズ第3弾。
著者等紹介
ラングレー,J.L.[ラングレー,J.L.] [Langley,J.L.]
テキサス生まれ、テキサス育ち。現在、素晴らしい男に囲まれて暮らしている
冬斗亜紀[フユトアキ]
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感想・レビュー
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扉のこちら側
32
2017年243冊め。ここでオーブリーの話が来るとは予想外だった。そしてシリーズ一気読みしているので、洋モノらしい愛情表現の濃さに少し酔ってしまうのであった。それでも次巻へ。2017/05/21
そらねこ
30
アメリカでは同性婚が認められてはいるが、南部などの州ではまだまだ差別が根強い。日本でもゲイ=トランスジェンダーのイメージがまだまだぬぐえない。今回のこの人狼シリーズはそうした現実にある問題をうまく取り込んでいて素晴らしい展開だった。相手に恋して愛しむ姿は本当に心を和ませる。しかしお互い愛しているのに生まれた環境や周りの差別、それを仕方のないものと受け入れるオーブリー。彼には地位も名誉も家柄も責任もあるのだから。ファンタジー色漂うBLとはやっぱりちょっと毛色の違うM/M小説。この小説で凄く好きになりました。2017/01/09
きょん
23
人狼シリーズも3作目。当初オーブリーの葛藤は分かるもののマットに対して随分な物の言い様で腹が立ってたけど、後半の事件で急転直下でしたね。しかしご両親があっさり「後継ぎなら養子か代理出産でよろしく!」てテンションなのにはびっくりした。これもアメリカらしさなのかしら?そして、カーソンとボスキーとかジョーダンの例をみると、メイトと言えど無条件でお互いが惹かれ合う訳ではないのかしら?2015/06/18
まふぃん
19
人狼シリーズ3作目。2作目を飛ばして読んでるせいか、少し分からないところもあるけど、そこは飛ばして話をおっていきました。かなり分厚いけど、続きが気になって読みすすすめられました。家族関係とかはアメリカらしいなという感想。面白かったけど、このシリーズはこれで、終わりかな? 続きが出てほしいけど。2018/12/10
cicoppe
19
うっすら覚えのある名前が出てくる度に1作目2作目を確認してしまった。1作目の"狼を狩る法則"は読んでおいた方が良いと思う。レイノルズ家って、オハラ家の南北戦争で没落しなかった版みたいな感じなのかな?ゲイへの偏見の強い南部で名家の長男というオーブリーの苦悩は理解できる。メイトの絆の強さを理解しているオーブリー父や他の人狼たちにホッとした。今後は南部経済界で有無を言わせぬ実績を積んでいってほしい。カーソンは人間なのにメイトってのも有りなのか?メイトに振り回され死んだジョーダンに心が痛む。人狼勃起しすぎ。2015/06/30