内容説明
可憐で清楚なその美貌から社交界の銀百合とも呼ばれる令嬢エディス。何者かに殺された筈なのになぜか生ける屍として蘇った彼女は、自身を殺害した犯人を探し出そうと決意する。唯一の協力者で剥製師だという謎の青年ヒューゴの助言で周囲の人間を疑ってみるが、全員が怪しく全員が決め手に欠けるのだった。そんなとき、事件のあと一方的に婚約破棄を言い渡してきたウィルフレッドと町で再会する。彼は驚くほど冷たい目でエディスを見て、「なぜお前が生きている」と告げてきて…!?
著者等紹介
渡海奈穂[ワタルミナホ]
埼玉県出身。BL、ラノベなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokekko
4
Wings文庫なのにすごいタイトルだなと思って手に取る。正統派の少女小説だった!(生ける屍ものではあるけれど、マイケルのスリラーみたいないかにもゾンビィ…というものは出てこない。蝋人形の館くらいの雰囲気) 20~30年くらい前のコバルト文庫を思い出すような雰囲気で、お話のまとまりもきれい。奇をてらったタイトルが不思議だけど、私だってそのおかげで手に取ったわけだし、編集部の作戦は成功だったと思う。いいお話でした。2021/06/26
菊地
3
奇抜なタイトルと特殊なシチュエーションながら、内容自体は少女小説らしい雰囲気を伴いながら上手くまとまっている。 タイトルとシチュエーションのインパクトに比べるとお行儀よくまとまった感はあるけど、出オチにならないくらいには最後まで読ませる仕上がりになっていて概ね満足しました。2022/12/06
猿山リム
1
わたしの六月はゾンビ作品強化月間。 まぁタイトル通りの作品では有るが、長い割に何も言っていないタイトルでもあるなぁ。 死んで生き返った…もとい死んだまま動けるようになった?ヒロインが自分を殺したやつを探し出す話。 ミステリとして解釈するとそれ程深い謎はない気もするが、しっかり真相を描き切る筆力は本格ミステリのカタルシスを十分に味わえる。 恋愛だとしても完成されているが、メインの読者層からは「ゾンビ」の部分が受け入れ難かったようでそんな感想が多い印象だった。 本編に加えて、後日譚的な短編付き…。2024/06/29
ヴィル
1
コメディっぽいタイトルのわりにシリアス路線でちょっとロマンチックだった。2023/03/07
U
0
続編と思われる作品を先に買ってしまい、電書で。男性陣がみんなそこはかとなくやばい人たちでジワジワきている。ゾンビヒロインよりこのひとたちの言動のほうがホラーではwwwwカリンがいじましくてお気に入り。2022/10/31
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