内容説明
「私、あなたとお別れしたく存じます」。年中喧嘩しつつもそれでも睦まじく過ごす二人なのに、突然こぼれ出た正祐の言葉。それは、本と大吾を愛するが故のものだった。愛を知り人の心の機微を学んでいく正祐と、愛を深くする大吾の関係は、ついに「同棲」へと…!?「色悪作家と校正者の別れ話」、「色悪作家と校正者の同棲」、掌篇「色悪作家と校正者の朝顔」の三篇を収録した、大人気シリーズ第五弾!!
著者等紹介
菅野彰[スガノアキラ]
小説家・エッセイスト。おもな作品に「HARD LUCK」シリーズ、「海馬が耳から駆けてゆく」シリーズ(ともに新書館)、「毎日晴天!」シリーズ(徳間書店)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨
30
面白かった。2021/08/19
初夏
13
ホントにいつもいつもめんどくさくてかわいい受け😋 完全に長年連れ添った夫婦になっとるんよ…😂😂2022/04/26
chisarunn
11
シリーズ5巻目、絶好調の二人で、作家と校正者なんで美しく正しい日本語で話されているにもかかわらずものすごく可笑しい。声を出して笑いっぱなし。外でよまなくてよかった~。このシリーズ、危険なのは文学の話が頻繁に出てきて、そのたびに太宰や鴎外や志賀直哉を読みたくなってしまうこと。今のところ漱石は回避しているが、いずれとりかかることになるかも…ま、来年の懸案ということで。2021/08/19
なみ
9
いやもう正祐の情緒育ってる!そしてあとあとちゃんと振り返って落とし込んでるとこすごい。(ただ私の理解力足りないせいで、菅野さんの言い回しに、え?どういうことだったんだろうな〜…🙄まぁおいおい…と、うやむやにしてしまうところもあるのでそこなんとかしたい😅)2022/09/28
へへろ~本舗
9
このシリーズ、大好き。大吾と正祐の会話、正祐の斜めな思考、篠田の諦念を含みつつあるアドバイス、そして「鳥八」の絶妙な料理と美味な品ぞろえの福島地酒!百田老翁、いつまでもお元気で~。正祐と篠田の仕事ぶりを読んでると校正の仕事ぶりをリスペクトするが、リアルではラノベ・BL小説の誤植の多さに思うこと多分にあり。2021/08/11