内容説明
俳優兼映画監督の佳人は、8年ぶり、二度目の映画を撮ることに。馴染みの操演の親方に特別な「火」を依頼したところ、若い弟子・孔太を紹介される。孔太はゲイでもないくせに、佳人に「付き合ってくれ」と迫ってくる。「あんたならやれそうだ」と。しかも訳アリの彼と、しばらくの間同居しなければならなくなって…!!傷ついた子供のような、でもまっすぐな孔太との生活は、佳人の15の頃の記憶を揺さぶる…。
著者等紹介
菅野彰[スガノアキラ]
小説家・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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扉のこちら側
73
2017年277冊め。これはいつもの菅野彰のようでもあり、また違った一面を魅せてくれた一作。表紙のたたずむ二人の印象から、燃え盛る炎のシーンへ。激しいタイトルに隠された、15歳の子ども達の思い。雰囲気は違うが『僕は穴の開いた服を着て。』と通じるものもある。いずれ再読予定。2017/07/26
nono
18
BL。俳優兼映画監督の佳人と、操演の孔太。映画における「火」についての技術は面白く読めたけど、孔太の初対面にも拘わらず人を喰った物言いが余りに無礼で苦戦。上手に大人になれなかった孔太に終始違和感を覚え、この関係の先行きを心配してしまう^^今回は合わなかったようです、残念。2017/12/19
瀧ながれ
15
BL(17年)。恋愛小説というより、ある時点から時間が止まってしまった男たち女たちが、ようやく重い口を開いてアノトキのことを告白して、ふたたび時間を進める物語だと感じて、だから最後で二人が同衾した場面でエラく驚いた。要らなくない?このまま解散でよくない?(レーベル的にそれはないのか…)受さんは三十一歳で、たぶん三十一のわたしはこんなヒリヒリした話、痛くて読めなかったと思うのですが、もうそんな所は通り過ぎたので、静かな心で読みました。ねこのことだけ切ない。2021/04/22
cikorin06
9
未だ15歳を内包し、普段大人のふりをしている陰口?ビマジョな佳人。普段は俳優で監督として2作品目という新人31歳と操演の若い弟子25歳の孔太との関係が無理始まる。 元カレとどこか似た風貌でしかし、中身は失礼極まりない傍若無人な態度をとる男でおばさんの私でもかわいい奴とはお世辞にも言えなく、魅力的とは思えなかった。強いて言えば二人共ワケありな過去を持っていて共鳴する振動を感じたのかもしれない。孔太を投して少し大人になった佳人と恋人に執着していた孔太も成長して恋人同士になる話。2018/10/16
beniko
7
BLらしくない作品でした。映画監督権俳優の佳人と操演のエキスパートの後継者、孔太。仕事を通じて出会った時は、25歳の孔太は物も人も知らない馬鹿で、31歳の佳人は年齢相応の機微を身につけた大人に思えた。お互いに長い恋が終わるタイミングで、佳人は孔太がいたから15歳から抱え続けた罪悪感から解放され、孔太は佳人がいたから知ることができた罪悪感と向き合い、大人になった。それぞれの元になった相手も何も悪くなく、好きだった過去はなくなりもしないというのが現実的で、だからこそ切なかった。2023/11/13
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