内容説明
大学生活最後の冬、芦谷の愛と優しさに包まれて、幸せな日々を送る皇。けれど二人が身も心も結ばれるために、皇には解決すべき問題があった。卒業までわずかとなった頃、姉の結納に立ち会うため、皇は久しぶりに家族のもとへ戻る。そこでの激しい諍いの後、初めて知る真実、やがて皇が選んだ人生の道とは…?家族、友情、そして一生ものの恋―青春BLの金字塔、完結!その後の二人を描いた書き下ろしもアリ。
著者等紹介
桜木知沙子[サクラギチサコ]
北海道出身・在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りんご☆
10
読了2015/11/12
ちるる
8
相変わらず真史はいい仕事してくれるな〜wふたりの思いが通じ合ったものの、帰郷から家族との衝突そしてカミングアウトへと怒濤の展開ながら間違いなくハピエンなのがこの作者さんらしい♪芦谷がバーンと病室に駆け込む場面が格好良かったな。そうそう、恋人の『あんた』呼びが萌えると気付いたのは札休が最初だったような気がします(笑)新装版4冊とも書き下ろしがあったのがとても嬉しかったな。2011/05/14
天使を愛するアカウント
8
シリーズ4冊目にして最終巻。恋愛面ではほぼ3巻で完結とはいえ、皇が無事家族と向き合えたのはよかった。ちょっと説明が多くて冗長になってる気もしたけど、1~3巻までずっと抱えてた暗いものが払しょくされてホントによかった。こうやって成長した皇と芦谷ならこの後も幸せだと確信できました。相変わらず真史がいいキャラだし、しっかり北條先生も出てきたし、次の「東京の休日」への準備は万端ですね↑↑2010/09/12
beniko
7
電子。シリーズ4。最近のBLでは高校生でセフレという設定も珍しくないが、この物語の二人はその真逆。不器用で頑固なくらいに真摯。その分、大切な恋愛なんだと伝わってくる。人生の向き合い方にこの年代ならではの輝きが感じられた。同年代だったら今よりももっと楽しめたかも。私はちょっと親の世代に近くなってしまったか~。恋愛以上に、皇と家族がそれぞれ本音をさらけだし、心を通わせられてよかった。皇にはイライラさせられた分、その成長がうれしい。結ばれた恋人としての描写は少ないけれども、皇と芦谷の絆が感じられ、感動の完結。2018/03/18
華里
7
ちょっと見方を変えるだけで受け取り方が変わってくる。皇が凄く成長したなぁ…。2人の長い未来を考えれば、あの選択はベストなんだろうけれど、自分を甘やかさず、それを選んだ2人に幸あれ…!!東京の休日も楽しみ2010/09/11