目次
古代―すべてのはじまり(自然学者とソフィスト;ソクラテス ほか)
中世―最初の変質(アウグスティヌス;普遍論争 ほか)
近世―哲学の文法(ルネサンスの思想;マキアヴェッリ ほか)
近代―哲学の確立(ルソー;カント ほか)
現代―哲学の多様化(英米哲学;現象学と解釈学 ほか)
著者等紹介
貫成人[ヌキシゲト]
1956年神奈川県に生まれる。1985年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、専修大学文学部教授。現代哲学、歴史理論、舞踊研究、舞踊批評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
23
哲学は宇宙の起源から経済学まで、守備範囲が広い。もう少し読み込んでみたい。2019/02/02
かんがく
11
各哲学者や思想について、2~5ページほどで重要語句などを整理。哲学を勉強するにも、全体の流れなどがわかっていなかったので、入門書として良かった。各章ごとに図の整理がついているのも良い。現代以降についてはほぼ理解できず、まだまだスタートラインに立ったところなので、それぞれの原著や解説書にあたりながら、この本を参考書として使っていきたい。イラストなども多く、かなりとっつきやすかった。2018/10/28
NICK
8
プラトン以前の古代ギリシアの自然学者たちからクリプキやローティといった英米分析哲学、フーコー・ドゥルーズ・デリダのポスト構造主義を通り抜けてアフォーダンス理論や複雑系といった隣接領域の哲学まで。「(西洋)哲学」という領域で扱われる人物は過不足なく扱われており、わかりやすい図版や年表もあるので教科書として使えるだろう。知的好奇心が刺激される。とはいえ、「思想」ではなく「哲学」の歴史なので社会学といった隣接領域にはほとんど対応していないことに注意。2013/12/27
き
6
西欧哲学の流れを古代~現代まで流れで理解できる。難解な哲学もイラストで分かりやすく紹介されている。哲学の素人向けに最大限に努力してくれている。が、やっぱり近代以降になるともうわかったようなわからないような。ヘーゲルくらいまでが何となく何をやりたいのかわかる限界だった。ある時期まで哲学はすべての学問の源、科学と人間の知恵・理性とをつなげるものだったのに、自然科学との接点が希薄になると、もう糸が切れた凧のような状態に見える。2018/10/01
paumi
5
古代から現代までの哲学者やその流れをざっと書いた入門書。ざっとしすぎず、難しすぎず、丁度よい内容のバランスだと思う。この本はわかりやすく、しかも簡単であることをわかっている。しかし哲学自体が難解なので、初心者にはどうしても難しいと感じてしまうだろう。本当に哲学のことを何も知らないなら、もう少し簡単な本をお勧めする。この本より高校の倫理の教科書の方がずっと簡単だ。簡単なぶんだけ内容は薄いが。哲学初期のほうはわかりやすかった。しかし中世のカントあたりからとなるとだんだん深みにはまっていくので難しい。2015/05/04