内容説明
とけない魔法をかけてあげる。あらしの海とおだやかな海、月の夜空と真昼の晴天。地球が美しい青であふれていることをいつも忘れないように、心の色を溶かしこんだデュラックの「テンペスト」をあなたに贈ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
4
タヌキ少女(例のアニメ)の件で気になって、読む。とりあえずなので、読みやすい本ということで、児童向けの分類からこの判を。図書館の閉架からだしてもらったら、解説荒俣宏となっていて、ををとなりました。 2022/11/15
ちゅん
3
シェイクスピアの典型的な喜劇です。結末もハッピーエンドです。プロスペローの寛大さに惚れ惚れします。2017/11/05
shou
3
エドマンド・デュラックの挿絵。鈍いトーンの柔らかな雰囲気ながら、時折妖精譚らしい不気味さも混じる。表紙のイラストと船出のイラストが素敵。2014/12/28
北風
2
デュラックの描く世界というならば、手に取るのにやぶさかでない。復讐によって巻き起こされた嵐にしては、穏やかな展開と穏やかな結末であった。なんとなく、ばらばらになって魔法をかけられるというのは、「真夏の夜の夢」に似ているよね。プロスペローは間違いなく、名君だったのだろう。エアリエルの翼のなんと美しいことか。2012/10/20
ゆき
1
イラストが美しい!!! もっと舞台っぽい書きかたしているのかと思ったらちゃんと物語で逆に読みにくかった。もっと脚本ぽかったら読みよかったかもしれません。でもシェイクスピアとか西洋ものは宗教感とか、神話がフンダンでしんどいです。2012/02/13