内容説明
ジャズの名曲を題材に、そこに組み込まれた様々な作曲技法の秘密を解き明かす。
目次
序章 アナライズのための予備知識
名曲アナライズ・コレクション(ワン・ノート・サンバ;モナ・リザ;マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ;ブルー・ムーン;枯葉;フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン;酒とバラの日々;黒いオルフェ;アイル・クローズ・マイ・アイズ;ラウンド・ミッドナイト ほか)
著者等紹介
矢萩秀明[ヤハギヒデアキ]
ギターを潮先郁男氏、神谷重徳氏、川村栄二氏、高柳昌行氏に師事。音楽理論と作曲を北川祐氏、林諺彦氏、中川賢二氏、三枝俊治氏に師事。19歳でプロ活動を始める。八神純子&メルティング・ポット、西城秀樹とザ・ウイング、渡辺真知子バンドなど多くのアーティストのコンサートやレコーディングに参加。また、ヤマハ音楽院、TCA(現TSM)、パン・スクール・オブ・ミュージック、尚美などの講師を務め、多くの弟子を育てた。現在は、優秀なギタリストを育てるべくプロ養成ギタースクール「G‐Works」を開設し、後進の指導にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hizuru
1
音源を聴きながら一読。現在ジャズ・スタンダードとして愛されている数々の名曲が、何故、人々を惹きつけて止まないのか?その秘密を、和声とメロディを中心に分析する。個人的にはジョビンのOne Note Samba、The Girl from Ipanemaの和声進行や、ガイドトーンラインからのメロディ生成、上昇もしくは下降ラインにおけるオクターブ操作等が特に参考になった。少々込み入った内容で、楽理を聞きかじった程度の僕の頭には難しいと感じた。楽器が弾ける人は、実際に演奏しながら読み進めるのが良さそう。2014/02/13
ラー
1
他の方が既にお書きになっているように、音楽理論的な分析の上で、いかにスタンダード・ナンバーの歌詞を音楽的に表現しているか、作曲者が曲に込めた意図をいわば音楽修辞学的に読み取っていくという趣向がとられている。結構面白い。2013/02/05
tegege
1
論理的アナライズを通して、作曲者の志向を推測するって手法が刺激的で面白い。続刊出ないかな。2013/01/05