内容説明
本書は、ヘヴィ・メタル専門誌『BURRN!』で好評連載されている、ヘヴィ・メタル/ハード・ロックをメインとする音楽評論の第一人者である伊藤政則のコラム「MASAの今月の断言」を単行本化したものである。1992年1月号から1997年12月号までをまとめた「其ノ2」には、’90年代に突入してからの混沌とした状況を憂い悲しむフレーズが時折り顔を覗かせるが、同時にこの6年間のシーンの動きが見事に浮き彫りにされているといっても過言ではない。更には、常に現状を見据えた客観的判断とポジティヴな思考、素晴らしい洞察力などと共に、ヘヴィ・メタル/ハード・ロック・シーンの未来に対する予想がことごとく当たっていることもよく判る筈である。
目次
1992年(’92年、再び訪れる“冬の時代”をいかにして生き残るか;厳寒の地で考えさせられたGUNS N’ROSESとジャーナリストの関係 ほか)
1993年(AC/DCが来日しない本当の理由;’93年こそ、英国の新たなる時代の幕開けになってほしい ほか)
1994年(日本のHM/HRシーンにMONKEES化現象が見え始めている;アートの仮面を被ったゴミが多過ぎる! ほか)
1995年(「’80年代は終わった!」は危険なスローガン;’95年の課題は土着的感覚を出せるかである ほか)
1996年(RIOTのニュー・アルバムは建国前のアメリカ大陸へと意識を運んでくれる;CDサイズの中でアートワークの魔法を見せるストーム・ソーガソン ほか)
1997年(アメリカは病んでいる!!;“伝説”から7年。「JAGULATOR」に願いを託す ほか)