出版社内容情報
恵一が無事帰還した時、シュリシュクでは途上種族の評価試験が行われており、ウィリアム率いる地球軍は最高点を勝ちとっていた!
内容説明
アンドロメダ星雲での救出活動を終えて、恵一がシェイヨルに帰還したころ、シュリシュクでは途上種族に対する評価試験が実施されていた。地球の士官学校生艦隊もその試験に参加しており、ウィリアムひきいる地球軍は、これまでに六回戦い、五勝一敗。その一敗も時間切れによるもので、ほぼ引き分けと評価されていた。恵一は、地球からやってきたリー士官学校長やバーツ総司令官とともに、その最終ステージを観戦するが…。
著者等紹介
鷹見一幸[タカミカズユキ]
1958年静岡県生まれ。2000年“電撃hp”誌上に『時空のクロス・ロード ピクニックは終末に』が一挙掲載され、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろくま
25
(一気に「読んだ本」登録してすみません💦)人類と「粛清者」と呼ばれる生命体との宇宙戦争の話。相手を欺くこと、殲滅すること。その目標を達するための思考や背景が丁寧に記されていて、少しくどい。が、ある巻のあとがきで述べられていたが、これは作者の意図するところらしい。自分が仕事において目標を達しようとする時、何を考えどう進めるのか。あらゆる可能性を想定し、先を読んで備えていくことの大切さと面白さを感じながら、読書を楽しむことができた。今後の日常の中で、「主人公ならどうするか…」と考えることが増えそうだ。2022/09/24
ノリピー大尉
17
シュリシュクでは、来るべき粛清者への先制攻撃に向けて、途上種族の評価試験が始まっていた。想定外に展開する模擬戦に指揮官のウイリアムは、試験を仕掛けたケイローンの意図を探りその裏を突こうとするが・・・。 「負け戦に追い込まれ、余裕がなくなったときに、指揮官と兵士の本質が現れる」(102ページ) いよいよ上級種族がその姿を見せるのか?2020/09/05
hisa_NAO
17
日本人が書くミリタリージュブナイルSF。 「宇宙軍士官学校―前哨―」全12巻+幕間、に続くシリーズ第二部5巻目。都合18冊目。 数千万年来の敵:粛清者と戦う人類陣営:銀河文明評議会。主人公の活躍で、地球人類もその一員(下っ端)に認められ、本第二部で、銀文会は粛清者支配星域への攻勢偵察を実施。本巻は、主人公後輩たちの活躍~粛清者拠点発見まで。 しっかり構築された世界、ロジカルで迫力ある戦闘シーンが魅力。内省的な主人公の長々な独白が好き嫌いを分ける感じですが、私的には、結構好きなシリーズです。2019/10/28
爺
14
ハヤカワ文庫もサイマル化したのかな。だとしたらありがたい。今回は多少は士官学校の話題も出たけど、もう主題はまったく別のところなのはこれまで通り。非常に読みやすくサクサク進む。『彷徨える艦隊』と違って読み続けられているのは、この一見ラノベ風ともいえるキャラの描き方のおかげだと思う。2019/10/23
アラム
12
今ひとつ話の進み方がゆっくりだ。粛正者との戦い、何巻構成なのだろう。地球が丸焼けになって以降、何だか物足りない。 ここに来てケイイチのキャラクターが少し鼻につく。ラノベ風のよいところであり、悪いところであり...2019/10/29