内容説明
生きる目的とは何か。欲望とどう向き合うのか。罪とは何か。聖職者とは誰か。神とは誰か。神と人への愛ゆえに問い続けた、20世紀のユマニスト。フランスでもっとも愛された宗教家/活動家。「エマウス」など大胆な活動のなかで培われた深い霊性と洞察力。
目次
なぜこんなに苦しみがあるのか
なんのために生きるのか
愛と幸福
仏陀とイエス
欲望
性欲と貞操
司祭の独身と結婚
ヨハネ・パウロ二世の死…
ベネディクト一六世の即位
同性結婚と同性の両親
女性司祭の叙階は必要か
マグダラのマリア
イエスはマグダラのマリアと肉体関係をもったか
マリア―神の母かそれとも新しい偶像か
科学を前にして原罪をどう考えればよいか
テイヤール・ド・シャルダンという才能
イエス、人類の救い主
イエスの不在と臨在
聖餐、キリスト教共同体の中心
初期キリスト教に立ち戻る
福音書
三位一体
自由と超自由
罪
地獄は存在するか
歴史的啓示と不可視的啓示
宗教的狂言
著者等紹介
ピエール,アベ[ピエール,アベ][Pierre,Abb´e]
1912年、フランスのリヨンに生まれる。本名は、アンリ・アントワーヌ・グルエ。18歳でカプチン修道会に入会。1938年、司祭叙階。第二次世界大戦中はナチス占領下フランスでユダヤ人を助け、レジスタンスとともに闘う。戦後は県議会議員などを務める。1949年、ホームレスなどの社会的弱者と連帯する協会「エマウス」を設立。2007年帰天
ルノワール,フレデリック[ルノワール,フレデリック][Lenoir,Fr´ed´eric]
1962年、マダガスカル生まれ。ルモンド紙発行『宗教の世界』誌編集長などを歴任。仏教をはじめ宗教関連のテーマで執筆
寺家村博[ジケムラヒロシ]
拓殖大学教授。日本ケベック学会理事。社会福祉法人サポート21評議員。上智大学博士課程単位取得満期退学
寺家村和子[ジケムラカズコ]
東京生まれ。およそ半世紀にわたりフランス語教育にたずさわる。1980年11月、在日フランス大使館からフランス語発展に寄与したことにより感謝状をおくられる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。