内容説明
激動の19世紀を生きたブルームハルト父子の信仰と生涯は、秀作『神の国の証人ブルームハルト父子』(1982年、井上良雄著)によって、広く知られている。父子の著作そのものも、ようやく2000年秋、子ブルームハルトの異色の書簡集『世にあるキリスト』(小社発行)によって、その核心が示された。続いて、ルジューンが、中編ながら鋭く力強い伝記を添えて編集した子ブルームハルトの説教集から代表的な説教9編を選んで、井上先生の名訳によって提供できることは喜ばしい。本書は、神の国信仰とキリストの再臨への切なる希望に支えられながら、豊かで深い喜び、堅く立って動かされない勇気をもって、この暗黒の時代に生きる力に満ちた、感動的な福音の証しと告白の書である。
目次
子ブルームハルトの生涯
説教(主キリスト―ルカ二四・三四;神の同盟者―ダニエル九・一九;見よ、わたしは万物を新しくする―ヨハネ黙示録二一・五;神の民の燭台―詩編一三五・一四;世の光―ヨハネ八・一二;肉におけるキリスト―Iテモテ三・一六;悲惨な人びとと共にいますイエス―ローマ一〇・一〇;私はあなたがたと共にいる;マタイ二八・二〇;新しい現実―ヨハネ八・四六―五九)
著者等紹介
井上良雄[イノウエヨシオ]
1907年生まれ。日本キリスト教団信濃町教会員。著書『主よわれら誰に行かん』、『神の国の証人ブルームハルト父子』、『汝ら時を知るゆえに』、『山上の説教 終末時を生きる』、『戦後教会史と共に』。訳書に、バルト『和解論』I/I-IV(全13冊)、バルト『教義学要綱』、リュティ『この日この言葉をかの日に伝え』、シュザンヌ『その故は神知り給う』他
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。