内容説明
伝道とは何か。初代教会の伝道観の多様性を明らかにしつつ、そこを貫く二つの大きな問題を浮き彫りにする。現代のキリスト教会が直面する課題にも言及。教会の根本使命を原点から再考するよう促す書。古典的研究の待望の邦訳。
目次
1 原始キリスト教伝道の旧約聖書およびユダヤ教的諸前提(旧約聖書;初期ユダヤ教)
2 異邦人に対するイエスの態度
3 最初期のキリスト教における伝道(ペトロおよび最初期の教会の伝道活動;パレスチナの特定主義ユダヤ人キリスト教;ヘレニスト・ユダヤ人キリスト教;使徒会議と使徒教令)
4 パウロの伝道理解
5 共観福音書と使徒言行録における伝道
6 その他のパウロ後伝承とヨハネ文書における伝道
著者等紹介
ハーン,フェルディナント[ハーン,フェルディナント][Hahn,Ferdinand]
1926年生まれ。ケーゼマンやボルンカムに師事し、1961年に博士号を取得、63年に本書によってハイデルベルク大学より教授資格を取得。その後キール大学、マインツ大学を経て、76年から94年までミュンヘン大学教授を務めた
勝田英嗣[ショウダエイジ]
1949年生まれ。1971年立教大学経済学部卒業。1987年東京神学大学博士課程後期単位取得退学。日本基督教団堺教会伝道師(1978‐81)、柿ノ木坂教会牧師(1981‐2009)を経て、現在、浜松教会牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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