内容説明
本書は現代の西ドイツを代表するプロテスタント神学者ユルゲン・モルトマンの四つの論文を収めた。おのおのの論文は、それぞれ角度は異なるが、いずれも近・現代の神学の歴史を扱っており、とりわけ4番目の文章「希望の神学」は、モルトマンが自分の神学の内的発展を同時代史とのかかわりの中で述べた一種の神学的自伝であって、いつも新しい強調点を前面に出して出て来るモルトマンの著作がどういう内面連関を持ち、どういう時代史的また個人的背景をもっているのかを垣間見させてくれる点で興味深い。
目次
1 20世紀における神学の道
2 今日の神学の調停
3 戦後ドイツの神学
4 希望の神学