内容説明
B.クラッパートによる解説「神に基づく政治(Theo‐Politik)」収録。戦後の再建期から激しい冷戦期へと向かう困難な時代に冷静な神学的・政治的判断の何たるかを示す。敗戦間もないドイツ国民といかに連帯すべきかを語る「ドイツ人とわれわれ」、また激変する国家秩序への対し方をラディカルに論じる「キリスト者共同体と市民共同体」「国家秩序の転換の中にあるキリスト教会」など重要論考11編。
目次
ドイツ人とわれわれ(一九四五年)
往復書簡(一九四五年)
戦後の新建設のための精神的諸前提(一九四五年)
キリスト者共同体と市民共同体(一九四六年)
国家秩序の転換の中にあるキリスト教会(一九四八年)
ブダペストでの討論から(一九四八年)
「鉄のカーテン」の向こう側の改革派教会(一九四八年)
きみたち、恐れるな!―ドイツ再軍備に寄せて(一九五〇年)
信仰の一致における政治的決断(一九五二年)
事は生命に関わっている(一九五七年)
ドイツ民主共和国(東ドイツ)の或る牧師への手紙(一九五八年)
著者等紹介
バルト,カール[バルト,カール] [Barth,Karl]
1886‐1968。スイスのプロテスタント神学者。無名の牧師時代に著した『ローマ書』(第一版1919年、第二版1922年)が当時の思想界に衝撃を与え、弁証法神学の中心的存在となる。ドイツの大学神学部(ゲッティンゲン、ミュンスター、ボン)に招かれて教授となるが、ナチズムと対立して講壇を追われた(その後は母国スイス・バーゼル大学神学部教授)。ヒトラーに抵抗する教会闘争の思想的支柱となり、また戦後は冷戦的思考を批判し続けた
天野有[アマノユウ]
1955年静岡県生まれ。1979年早稲田大学教育学部教育学科卒業。1982年西南学院大学神学専攻科修了。1982‐1984年、日本バプテスト連盟奈良キリスト教会牧師。1991年九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退。1988~1993年、ドイツ・ヴッパータール教会立神学大学にて学び、ベルトルト・クラッパート(B.Klappert)教授のもとでDr.theol.(神学博士号)を取得。西南学院大学神学部教授、日本バプテスト連盟・福岡バプテスト教会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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