内容説明
敗戦後の新生ドイツを望み見て再建築を構想した人々。クライザウ・サークルには、ナチ政権に反対するユンカーをはじめ、神父や牧師、学者、労働運動指導者など、様々な人が参加していた。彼らの大半はゲシュタポに逮捕され、死刑に処せられた。本書は、クライザウ・サークルおよびその中心人物であった法律家ジェームズ・フォン・モルトケの人物像と思想を明らかにする。
目次
第1章 ヘルムート・ジェームズ・フォン・モルトケの若き日
第2章 国防軍諜報部に入るまで
第3章 クライザウ・サークル誕生とジェームズの国家理解
第4章 抵抗運動とキリスト教信仰
第5章 第一回クライザウ協議会とその後の活動
第6章 第二回協議会とその他の抵抗運動との交渉
第7章 第三回協議会から逮捕まで
第8章 死に直面した信仰
第9章 その後のフライヤ
著者等紹介
雨宮栄一[アメミヤエイイチ]
1927年京城に生まれる。1953年日本基督教神学専門学校卒業。1962‐63年西ドイツに留学。日本基督教団山梨教会、阿佐谷東教会、東駒形教会牧師を経て、中部学院大学教授を務めた。2019年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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