内容説明
戦争中に矢内原忠雄は職を奪われ、自由を奪われ、孤立を余儀なくされた。彼は研究者として、帝国主義日本の台湾・満州・朝鮮・南樺太などの統治方法に疑問を感じ、戦争の間違いを指摘し、日本の敗戦を預言するかのように叫んだ。それは、『旧約聖書』の預言者が、そして洗礼者ヨハネが、イエス・キリストが荒野で叫んだのと似ていた。昏迷を深める21世紀の日本人が、耳を傾けるべき豊かな内容をここに見出す。
目次
故郷と生い立ち
第一高等学校へ
向陵の青春
生と死
大学生活と住友への就職
大学転出とヨーロッパでの研修
試練の中での研究生活
時代の重圧に抗して
暗い時代を生きる
戦中から戦後へ
教養学部長から東大総長へ
闘う宣教者
著者等紹介
関口安義[セキグチヤスヨシ]
1935年9月埼玉県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。都留文科大学教授、文教大学教授などを歴任、また中国・河北大学、アメリカ・オレゴン大学、ニュージーランド・ワイカト大学などで客員教授を務めた。現在都留文科大学名誉教授。博士(文学)。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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