感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
34
レンタル。『繕い断つ人』以来に読む池辺葵さん。4姉妹と母、そして長女の息子。仕事に対する姿勢と情熱、家族愛。色んなものが心にじわっと沁みてくる漫画だった。4姉妹の話を聞きながら岳が「さみしくなんてなかった」と思うシーンがとても好き。しみじみと噛み締めたくなるなぁ。2021/06/22
akihiko810/アカウント移行中
27
母と、4姉妹、シングルマザーである長女の息子(姉妹の甥っ子)の、6人のお話。 1巻完結だと思ったら続くらしい。女の多い大家族で、ゆったりとした時間が流れる。大家族でありながら、一人一人の個がしっかりとしているというか、「家族でも他人は他人であり、人の本質は孤独である」というのを皆わきまえている、といった感じがある。ちょうどいい距離感で家族を構成してるのは素敵である2021/09/04
真朝
27
池辺葵さんの新刊で新シリーズです。 やっぱり好きです。絵はシンプルでホッコリしてるのに、結構グサグサ刺さる言葉が静かに出てきます。 スーッと読んでいると波紋が広がる様な感覚です。踏ん切らないと何か凄い喜怒哀楽がある訳じゃないけれど、この世界のどこかにいて生活して仕事して生きているんじゃないかと思わせてくれる漫画です。これからがまた楽しみです。2020/10/10
ぐうぐう
20
母と四姉妹、そして長女・イチの息子・岳で構成される八条寺家。山の上で一人暮らしする母のもとに、機会があれば集う姉妹達。話題になるのは、岳のことだ。母にとって、姉妹にとって、岳は宝物のような存在。大切に育ててきたはずの岳だけど、思い出を振り返ると、少しの罪悪感が彼女達には伴ってくる。奇しくも、アパレル通販会社で働く四女の仁衣が言う「服を買うのに罪悪感を感じる」という気持ちが、それぞれの想いを代弁している。誰もが覚えたことのある、そんな想いは、この物語への共感となって、読者の心を揺さぶり、そして救っていく。2020/10/24
ぐりとぐら
19
4姉妹と母と、甥っ子。6人はいま、それぞれ別の場所で生活をしているけど、時々集まってっていう家族の、それぞれの日々と、集まった日々と過去。特に四女の仕事に対する姿勢がしっかり描かれており、雰囲気は静かっぽいけれど、秘めたる情熱がすごくて、かっこいいなと思った。甥っ子に対する次女~四女の思い、そして、母親である長女の思いや悩みを、姉妹の母が良く見ており言葉にして彼女達に伝えるシーンは愛を強く感じた。2021/08/04




