出版社内容情報
とある海辺の町に住む青年・将(すすむ)は、降りしきる雪の日に、どこからともなく現われた一人の女と出逢う。
彼女の名は、雪(ゆき)――。
働き者で器量良しの雪を嫁に迎えた将は幸せな日々を送っていた。
しかし、家の前で不審な男を見かけた日から、雪への疑念が生まれ…?
「私はただずっと添い遂げられる男性を探しているだけなのに」
――――愛を求めてさまよい、さすらう女をめぐる、不思議な物語。
安堂維子里[アンドウイコリ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoneko
7
無駄のない構成と描写。物語もストレート。元ネタである『雪女伝説』に明るくないけれど、捻りはほぼなさそう。タイトルにある幻想に想いを馳せてる場合ではなく、ふつうに怖いです。ラストは賛否ありそうだけど、個人的にはよかった(そうゆうこと、であってる?)2014/01/10
みるく
3
赤い傘がとても印象的な表紙。絵も上手いし話の進め方も上手い。切ないなー。「相思相愛でいられれば一緒に死ねるのに。」て、グッとくる。2014/03/28
慈姑ハス
2
面白かった。エマノンみたいな、こういう時間を超えて生き続ける存在にはわくわくします。要するに「ポーの一族」的感動。2014/03/10
エピクト
2
これまで優れたSFマンガを描いてきた作者の現代を舞台にした雪女譚。得ることが難しい愛を求めて流離う雪女と失ったものを取り戻そうとする男の姿が痛々しい。以前の作品に比べしっかりした線で描かれた絵は力強くなり、若干の自由さは失ったけれど以前からのダイナミズムは健在。何より雪の肉感的な描写はこれまで無かった方向性ではなかろうか。作者はひとつ化けたような気がします。次回作がより一層楽しみに。2014/01/12
Elm
0
Renta 2020/03/30
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